まちづくりの実践について学ぶー神戸、新開地のまちづくりー

愛知住まい.まちづくりコンサルタント協議会 2008年度 総会記念講演 テーマ:まちづくりの実践について学ぶー神戸、新開地のまちづくりー実践的タウンマネージメントと専門家の役割ー 日時:2008年5月23日(金) 15:00〜17:00 会場:(財)名古屋都市センター 11階 大研修室 主催:愛知住まい.まちづくりコンサルタント協議会 講師:古田 篤司(ふるた あつし)氏 新開地まちづくりNPO事務局長
 写真A:講師:古田 篤司氏
●新開地のまちづくりNPOの理念 ーまちの再生を民間非営利の立場で実現しよう!ー  いま、日本中で「まちの顔」だったところが寂しくなっています。もう一度、輝きを取り戻したい、そんな声が多くのまちから聞こえてきます。そんななか、新開地はまさに今、蘇ろうと奮闘しています。  わずか1キロ弱の商店街に20軒もの映画館、演芸場が並び、「神戸庶民のふるさと」とも言われ、怖いまちだ、と感じる時期も訪れたのです。そんななか、少しずつまちをよくしよう、と昭和58年にまちづくりの団体「新開地周辺地区まちづくり協議会、(地元商店街、自治会メンバー)」を作り活動をし始めました。その後に襲った阪神淡路大震災をも乗り越え、新たにまちづくりの事業組織としてできたのが、「新開地まちづくりNPO」なのです。  このような経緯から、私たちは「市民主体のまちなか再生を」「安全で持続可能なコミニュニティづくりの核に」「地域に根ざした文化、芸術復興を」という大きな目標に向かって、地域の運営(タウンマネージメント)を行っています。そして、私たちの活動を情報発信することで、全国で民間主導、協働のまちづくりに力を尽くされているみなさんと「エールの交換」ができれば、と考えています。 ●プログラム 15:00 開会 「神戸、新開地のまちづくりー実践的タウンメネージメントと専門家の役割ー」 NPO法人新開地まちづくりNPO事務局長  古田 篤司氏 1、まちの「再生」に挑む、基本的な考え方 (1)「生き残る」ための策とは 衰退したまちを直視せよ! 「ファンづくり」のインパクト 「ポジショニング」の必要性  「FEEL KOBE』グループ  親しみやすさ これから 「神戸」らしさ 以前  他社からの比較をすればいいのではないか。 先進的な例としては滋賀県近江八幡市 一言で言える、まちのコンセプト 「B面の神戸です。」
(2)生きた「ビジョン」づくりと基本基礎 再生への基本戦略=ファンづくり 改正中活法の大きな誤解=「基本戦略」 例えば東京は品川、汐留、六本木など、長浜市では、データを集めている衰退している。 神戸ではどうなのか? (3)再生のための正しい戦術論 衰退地、問題地のまちづくりフレーム  環境整備、コミュティづくり 基本戦略=ファンづくり 商業活性化 PR 商業地再生とまちづくりの関係イメージ  基本戦略と取り組み効果のイメージ 「FANづくり」 衰退地、問題地のまち再生イメージ  プロダクタ    2、新開地地区の事業展開例 (1)初動期ー震災までの活動について まちづくりの取り組み(前章) 住民参加のまちづくり まちづくり事業の進捗 (2)NPO法人設立後=タウンマネージメントの実践について 新開地地区の「まちづくり構想4」( これからの取り組みと展開 プロジエクト例とシーン 新開地音楽祭    リーデイング、プロジェクトを立ち上げる。 楽しいまちなみづくり   デザインの力=ファンづくり、魅力づくりへの貢献と考える。 「灯りのまちなみづくり」の場合。 まちの魅力を伝えるPR活動 「広報」 「新開地映画祭」の場合。 まちの空間的、機能的魅力を高める。 「湊川公園、改修事業計画」の場合。 行政中心で行われていた。  写真1:「湊川公園」最初の計画案
 写真2:「湊川公園」改修事業計画 4、環境の改善とのつながり 5、新開地ファン創出 結果=まちの変化へのつなげる仕組みとしてのもようし ■まちの魅力をキーワードでまとめると????。(PR企画書より) 「ターゲット向き」の「強み」を生かす ■「古い」 NG/下町、庶民的 ,歴史ある 、レトロな感じ 、老舗が残る ■「旨い」 NG/安い 、「社長使いの店」の存在  、「食通」「遊び人」が通う店  、神戸「食文化」をかって担っていた ■「楽しく」NG/現代 ■講演を終えての感想
私は、非常に参考になり今後に活かせることが、多々多くあると感じました。でもいくらガンバルにしても魅力がどれだけ、市民なりこのまちに人がどの程度魅力ないし住んでよかったと、感じているのかを検証、調査する必要があるのではないかと思いました。(文責:前田保)